検診
2月26日に遊びに行った千葉の九十九里浜海岸♪
もう随分昔のことのように感じます。
地震の日に届いた1通の書留郵便。
2月に受けた私の健康診断の結果の通知でした。
精密検査が必要とのこと。
このことはここに書くか本当に迷いましたが、
お友達のsatomiちゃんの記事を読ませてもらったことがきっかけで、
自分の記録として、
そして検診を受けることの大切さを伝えてくて、
やっぱり綴ることにしました。
項目は乳腺。
実は2年前に初めて受けた人間ドックでも再検査になりました。
出産を経験してから、何度も乳腺炎になったり何かと胸にトラブルの多い私です。
2年前のその時は検診結果表に
「右胸:腫瘍(要精密検査) 左胸:腫瘍(要経過観察)」と書かれた文言が
とても冷たく、残酷に感じた記憶があります。
2年前の検診の頃、右胸がピキピキ痛んでいたので実は検診を受けることすら怖く、
何も知識のない私は痛くなさそうな超音波検査を選びました。
(マンモグラフィーかエコーかは自分で選ぶことができます)
1つの部屋をカーテンで仕切って何人かが検査を受けていたようですが、
超音波検査中、カーテン越しの隣で検査を受けてる人がどんどん入れ替わっているのに、
私だけなかなか終わらず、何枚もプリントアウトされてる画像、何度もとまる先生の手、
他の方の何倍も時間がかかったことで、再検査を予感してました。
結果がきて暫くは(とてもビビリなので)何も手につかない日が続きました。
何とか気を奮い立たせて、病院を探して予約して(病院は婦人科じゃなく、乳腺外科ね)
旦那さんが休みの日に車で病院に行く練習をして場所を確認し、検査の日に備えました。
2年前のその日も春休みだったので子供2人とも連れて行きました。
近くに親戚はいないし、旦那さんは仕事だったので、選択の余地はありませんが、
子供が絵本を読みながら待てるスペースがあるのを知っていたので2人とも連れて行きました。
どちらかと言うと、1人で行くより子供と行った方が心細さ半減。
いつも助けてもらってるのは親である私の方だと、こういう時にも感じました。
そして、今回の健診(マンモグラフィー)では
「右胸:異常なし 左胸:局所非対称陰影あり(要精密検査)」という文言でした。
相変わらず説明もなくただその言葉が書かれてるだけ。解釈の仕様もありません。
2回目ということもあり、今回は前ほどの恐怖感は無かったけど、
地震の直後ということもあり、考えることが多すぎて、何が怖くて何が不安なのか?、
テレビで被災地の様子を見ると泣きそうになるし、頭痛もするし、
ACの宣伝・・・「子宮頚がん、乳がんの検診を受けましょう」ってやつね、を1日に何度も
見ると気も滅入るし、いい加減「わかったから、このCMどうにかして」とも正直思いました。
予約をしようとすると随分先になるらしく、こんな状況を少しでも打破したい気持ちもあり、
超音波とマンモグラフィーの両方をやってる日が火曜日しかないので、、
予約なしで待つ覚悟で、22日の火曜日に2年前と同じ病院へ行くことにしました。
朝電話すると、11時までに受付さえすれば検査できると言われたので、
ムスコを急いで準備させて出かけました。今回はムスメは学校なのでムスコと一緒。
地震の影響で環八は随分すいてました。思っていたよりも半分の時間で到着しました。
環八から田園調布の駅方面への右折の時に、ハンドルを持つ手が震えるのを感じました。
「もし、悪い結果だったら私はこの来た道をちゃんと帰れるだろうか・・?」
2年前と考えることは同じです。
私が選んだクリニックはスタッフが全員女性で、待っている間も自宅にいるような快適な
雰囲気であること、技術的なことはインターネットの口コミ評価を見て決めました。
2年前と同じ先生でした。
当時、検査前に、
「会社で行うような人間ドックはね、見落としがあるといけないから、
ちょっとした所見(単なる個人差のようなものでも)全部はじいて再検査にしちゃうのよ。
今きっとドキドキしてるでしょうけど、8~9割は大丈夫だから安心してね。」
と言われて、随分気が楽になったのを覚えています。
検査の順序も同じでマンモグラフィーをして、その後エコー(超音波検査)でした。
待ち時間が長かったので全部で2時間30分くらいかかったかなぁ。
結果を言えば、2年前と同じ線維線種(良性の腫瘍)でした。
繊維線種は10代後半から30代の女性に多く発症するらしく、正常な細胞が過剰に増殖してできたもので、特別大きくなったりしない限りは、このまま置いておいても問題無く、体の他の部分に広がることも生命を脅かすこともないそうです。
ただ3cmを超えると摘出をすすめられるそうですが、
私の年齢と大きさを考えると摘出の必要はないそうです。
2年前は右胸に1cm、今回は左胸に0.7cmのものがありましたが、
2年前のものはいつの間にか消えてなくなってしまったようです。
前回は結果を聞くのがやっとで、色々と疑問が後になって残ったのですが、
今回は先生に色々聞くことができて自分でも納得のいく答えが返ってきたので、
何となくスッキリした気持ちです。
マンモグラフィーは乳腺が発達している30代では、
乳腺も腫瘍も白く写るので、雪の中の白ウサギを探すような感じでわりとみつけにくいそうです。
超音波検査(エコー)は腫瘍が黒く写るので、その形や境界線が鮮明かどうか?
白い画像の中に写った黒い部分の(腫瘍の)まわりの色の出方でも良性のものか悪性のものかの
判断がつくそうです。判断を確定させる為には、細胞診をすることらしいですがね。
今回、長い時間待つのに付き合ってくれたムスコ。
レントゲンやエコーの部屋には一緒に入れませんし、
先生とのお話(診察結果を聞くとき)中も長い時間、1人で待合室で待ってくれててました。
診察室から出てきた私を見つけると、ソファに置きっぱなしにしていた私の上着を持ってきて、
「もう終わったの?大丈夫?」とひと言。
思わず涙が出そうでした。
ホッとして、田園調布の駅前の高級スーパーで、
私はサンドイッチを買って、ムスコはおにぎりに、大学芋に、お団子に、
飲み物に(変な組合せですが)・・。待たせた分好きなだけ買ってあげるわ♪
と普段では有り得ないくらいの太っ腹な私がいました。
結果にはひと安心ですが、これからも定期健診は必ず受けること。
そして家族だけでなく、自分の体も大切にすること。
色々なことを考えながら、車で帰路につきました。
検査中もまた余震がありました。
この日の雨で(雨のせいかわかりませんが)、
浄水場の水から暫定基準値を超える放射性物質が検出され、
乳児の飲料水を控えるように言われました(今は解除されてますが、)。
少しずつスーパーに戻りつつあったお水がまた完売しています。
東京に残ってる知り合いたちで、できるだけ小さい子がいるお家に譲ってあげようと
みんなが助け合っています。
買い占めの報道もありますが、私の近所の人たちは色んな面で協力し合い、
そしてなかなかお出かけというのも難しいので、元気を出すために誰かのお家に集まって、
子供たちを遊ばせたりしています。
話は戻りますが、
この記事を読んでくださった方が、
1人でも多く検診を受けて下されば・・と思います。
by KNA3610
| 2011-03-26 17:07
| くらし
私と家族の毎日のくらし
by KNA3610
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